カレーや肉じゃが、ポテトサラダなど、様々な料理に欠かせないじゃがいも。収穫したり、親しい人からたくさんもらったりして、一回で使い切れないこともありますよね。
そんなとき、どのように保存すればいいのか、お困りではないですか?
この記事では、じゃがいもを室温、冷蔵、冷凍で保管する方法とそのコツについてご紹介します。これらの保存法を活用してじゃがいもを長持ちさせましょう。
じゃがいもの基本情報
歴史的背景は慶長時代にオランダ人を介して日本に伝来。その名はオランダの拠点、ジャワ島のジャカトラが由来で、「じゃがたらいも」が現在の「じゃがいも」へと変化した。
カテゴリー | ナス科の植物 |
起源 | アンデス山脈、南米 |
英語表記 | Potato |
別名 | 馬鈴薯(ばれいしょ) |
じゃがいもはビタミンCが豊富で、熱に強い性質を持ちます。このビタミンCは美容や健康維持に有効で、特に風邪予防に効果的です。
さらに、ミネラルや食物繊維も豊富に含まれ、消化を促進し免疫力の向上に寄与します。
じゃがいもを用いた料理は和洋問わず幅広く、ポテトサラダ、カレーライス、肉じゃがの煮物からフライドポテトまで、あらゆる世代に愛されるメニューが存在します。
リーズナブルな価格で一年中入手可能で、適切に保存することで節約にも役立つ万能食材です。
選び抜かれたおいしいじゃがいもの見分け方
じゃがいもは9月から12月が旬の時期ですが、新じゃがいもは特に5月から7月に収穫されます。美味しいじゃがいもを選ぶために覚えておくべきいくつかのポイントがあります。
重さと質感
じゃがいもは、丸みを帯びて手に持ったときにしっかりと重さを感じるものが良いです。
大きすぎるものは内部が空洞になっている場合があるため、中程度の大きさがベストです。
表面の滑らかさ
表面に凹凸があるじゃがいもは成長過程で問題があった可能性があります。滑らかで凹凸の少ないものを選ぶようにしましょう。
新じゃがいもは特に、皮が指で簡単に剥けるほどみずみずしいものが理想です。湿り気を帯びたものや緑色になっているものは避けた方がよいでしょう。
芽と皮に関する注意
じゃがいもの芽や緑色の部分にはソラニンという有毒な成分が含まれていることがあります。
これらの部分は消化器官に不調を引き起こす可能性があるため、芽がある場合は取り除き、皮は十分に厚めに剥くことをおすすめします。
発芽が進んだものや食べた際に苦味があるじゃがいもは避けるべきです。
冷蔵庫でのじゃがいも長期保存法
じゃがいもは、正しい保存法を用いることで冷蔵庫内で長く保つことができます。
個々のじゃがいもを新聞紙で一つずつ包み、その後、呼吸ができるように通気性の良いポリ袋に入れ、袋の口を緩く閉じて冷蔵庫の野菜室に置きましょう。
じゃがいもが湿っている場合は、保存前にキッチンペーパーで水気を拭き取ることが重要です。
この方法でじゃがいもを保存すると、最長で6ヶ月間保管可能です。
事前に乾燥させてからの保存
また、じゃがいもを冷蔵庫で保存する前に、乾燥させる手順もあります。
皮を剥いたじゃがいもを1cmの厚さに切り分け、電子レンジで約3分間加熱します。その後、天気の良い日に重ねないようにザルに広げ、3日間太陽に干します。
乾燥させたじゃがいもを小分けにして保存袋に入れ、冷蔵庫で1ヶ月ほど保存できます。
料理する際は、水に浸して柔らかく戻し、さまざまな料理に使用できます。例えば、煮物や揚げ物、トースターでの焼き物などです。
じゃがいもの冷凍保管テクニック
冷凍庫でのじゃがいもの保存には、事前にゆでる手順が必須です。皮を剥いて適当なサイズにカットしたら、じゃがいもが柔らかくなるまでしっかりとゆでます。
その後マッシュポテトにし、小さく分けてラップで包んでから急速冷凍するのがポイントです。
凍結する際は、金属のトレイを使うと冷凍が早まります。冷凍したじゃがいもは冷凍用の袋に入れて保管しましょう。食べる時は、前日に冷蔵庫へ移して自然に解凍するのが理想ですが、急ぐ場合は電子レンジでも解凍できます。
冷凍したじゃがいもは、ポテトサラダやポタージュなど様々な料理に使用でき、保存期間は最大で1ヶ月間です。
じゃがいもの室内での保存テクニック
じゃがいもは新聞紙や紙袋を使用して、冷暗所での保存が理想です。
また、じゃがいもと一緒にりんごを保管することで、りんごから放出されるエチレンガスがじゃがいもの芽生えを防ぎ、長期保存に役立ちます。
この方法での保存期間は約3ヶ月間とされています。
まとめ:じゃがいもの保管方法とは?室温、冷蔵、冷凍での保存期間についても
今回は、じゃがいもを冷蔵、冷凍、および室温で保存する際の方法をご紹介しました。
・冷蔵保存の期間:野菜室で約6ヶ月
・乾燥させたじゃがいもは1ヶ月
・冷凍保存の期間:約1ヶ月
・室温での保存期間:約3ヶ月
これらの期間は目安であり、保管条件や季節によって変動する可能性があります。
使用前には必ず目視でチェックし、適切な調理を心がけましょう。正しい保存方法でじゃがいもを長持ちさせ、多彩な料理をお楽しみください。