卒業アルバムは大切な思い出が詰まっていますが、スペースをとるため、処理を検討している方も多いです。特に、小学校から大学までのアルバムが揃っていると、それだけで4冊もの量になりがちです。
ほとんどの人は、これらのアルバムを日常的に閲覧することは少なく、ただの場所取りとなってしまっています。中には見る度に気分を害するため、購入してから一度も開かないという人もいます。
この記事では、以下の内容について詳しく説明します。
- 避けるべき危険な処分方法
- 卒業アルバムの適切な処理手順
- 処分前に検討すべき重要事項
- アルバムを捨てた後の後悔の有無について
これらのポイントを基に、あなたに合った処分方法を見つけるお手伝いをします。
卒業アルバムの不適切な廃棄方法
卒業アルバムを処分する際、避けるべき方法は主に二つあります。
- 通常のごみとして捨てること
- 焚火やバーベキューで燃やすこと
これらの方法は手軽である一方で、大きなリスクを伴い、法令に抵触することもあるため、使用は避けましょう。
通常のごみとして捨てること
卒業アルバムを通常のごみとして捨てるのは、以下の理由からおすすめしません。
【リスクの理由】個人情報の漏洩の危険性
過去のアルバムには、卒業生の住所や電話番号などの個人情報が含まれていることが多く、これらは現在の基準では扱いが非常に慎重にされるべき情報です。
さらに、顔写真や名前も個人を特定する情報として扱われ、これらが不適切に外部に流出すると、悪用される可能性があります。
焚火で燃やすこと
自宅の庭やアウトドアでのアルバムの焚火処分も推奨できません。その理由は以下の通りです。
【禁止される理由】廃棄物処理法の違反
一般的に、廃棄物を焚火で燃やす行為は、多くの自治体で法律によって制限されています。特に、卒業アルバムのような厚みのある物を燃やすことは、「軽微な範囲での焼却」には該当せず、法的に問題があるとされます。
環境への影響を考慮し、法律を守るためにも、これらの方法を避け、より適切な処分方法を選びましょう。
卒業アルバムの安全な廃棄方法5つ
卒業アルバムを処分する際に、安全かつ効果的な5つの方法をご紹介します。
- 細かく切って廃棄する
- 接着剤でページを固定して廃棄する
- 黒い塗料で情報を隠して廃棄する
- 直接ゴミ処理場に持ち込む
- ヤマト運輸の機密文書処理サービスを利用する
これらの方法は、個人情報を保護しつつ、環境に配慮した処理が可能です。どの方法が最適かを見極め、選択してください。
細かく切って廃棄する
アルバムのページに含まれる個人情報を守るためには、細かく切り刻むことが有効です。これにはハサミ、シュレッダー、またはカッターを使用できます。
シュレッダーが手元にある場合はそれを使うのが最も効果的ですが、なければハサミでも対応可能です。特殊なシュレッダー用ハサミを使用すると、より効率的に作業できます。
また、水に浸してから切ると、紙が柔らかくなり切りやすくなります。切り終えたら、紙片をビニール袋に入れて密封し、廃棄しましょう。
接着剤で固定して廃棄する
ページがめくれないように全体に接着剤を塗り、ページ同士を固定させてから廃棄します。これには強力な接着剤が必要です。
黒い塗料で情報を隠す
情報が記載されたページに黒い塗料を塗り、情報を見えなくする方法です。
多くのページを一度に処理する場合、塗料を水に薄めてアルバム全体を浸すことも一つの手です。作業時には下に新聞紙を敷くとよいでしょう。
直接ゴミ処理場に持ち込む
自分で直接地元のゴミ処理施設にアルバムを持ち込むことで、個人が管理下で廃棄を行うことができます。これにより、他人の手に渡るリスクがなくなります。
ヤマト運輸の機密文書リサイクルサービスを利用する
ヤマト運輸では、企業向けの文書回収サービスを提供しており、個人情報が含まれるアルバムも安全に処理できます。処理したい文書を箱に詰めて送るだけで、専門的に溶解されます。
ご自身の地域の廃棄ルールに従い、適切に処理してください。金属部分が含まれている場合は、その地域の規則に特に注意が必要です。
卒業アルバムを手放す前に考慮すべきこと
卒業アルバムの処分を考えているけれど、少し躊躇しているあなたへ。大切な記憶を失わずにアルバムを手放す方法があります。
- 自分でスキャンするか写真を撮ってデジタル保存
- 専門業者にデジタル化を依頼する
これらの方法を使えば、心残りなくアルバムを処分できます。
自分でスキャンするか写真を撮ってデジタル保存
特に価値あるページや友人の写真だけを残したいなら、選んだページをスキャンしてデジタルデータとして保存しましょう。
家にスキャナーがなければ、コンビニのコピー機を使うのも一つの手です。また、スマートフォンで直接写真を撮るのも簡単です。
専門業者にデジタル化を依頼する
一冊丸ごとデジタル化してくれるサービスもあります。料金は一冊あたり3,000円から5,000円が目安ですが、物理的なスペースを節約できる利点があります。
卒業アルバムを処分後の反応
卒業アルバムは学生時代の記憶の象徴ですが、その処分をためらう人もいます。一方で、スムーズに処分できる人もいます。以下に、後悔する人としない人の特徴を挙げます。
後悔する人
- 学生時代に楽しかった思い出が多い
- 友人が多かった
このような人はアルバムを大切に保管することをお勧めします。
後悔しない人
- 同窓会に興味がない
- 学生時代の友人と連絡を取っていない
- 良くない記憶が多い
- 学校への通学が困難だった
- 自分の外見に自信がなかった
苦痛な記憶が多い場合、アルバムを手放すことで新しいスタートを切ることが期待できます。
アルバムを捨てた人たちの理由
私の友人は20代で卒業アルバムを捨てました。彼女は表面上は楽しい学生生活を送っているように見えましたが、実際はそうではありませんでした。
アルバムを捨てた主な理由は以下の通りです。
- 不愉快な記憶が蘇るから
- アルバムを見返すことがなかったから
- 収納スペースが限られており、場所を取るから
彼女のように学生時代の経験が苦痛だった人は、アルバムを捨てても後悔しないことが多いです。
アルバムを捨てる適切なタイミング
私自身も卒業アルバムを長く持っていますが、まだ捨てる決心がつきません。捨てる適切なタイミングは、以下のような場合です。
- 年末の大掃除で
- 一人暮らしを始めたとき
- 実家をリフォームするとき
- 結婚するとき
- ミニマリズムや断捨離に挑戦するとき
実際に友人は断捨離の機会にアルバムを処分しました。
まとめ
卒業アルバムを処分する際に避けるべき方法がいくつかあります。
- 一般のゴミとして捨てる
- 焚き火で燃やす
これらの方法は適切ではありません。以下に正しい処分方法を挙げます。
- ページを裁断する、接着剤で固める、塗料で塗りつぶすなどしてから廃棄する
- ゴミ処理場に直接持ち込む
- ヤマト運輸の機密文書処理サービスを利用する
アルバムを捨てた後は元に戻すことができません。そのため、本当に廃棄してよいのか、一晩よく考えてから決断してください。
また、自分の写真や大切な文章が含まれているページは、スキャンしてデジタル保存することをお勧めします。これにより、形は変われど記憶を永続させることができます。