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なぜ電子レンジでの発泡スチロール使用を避けるべきなのか?

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電子レンジ

発泡スチロールって何からできてるの?

発泡スチロールは、基本的にはプラスチックの一種で、主に石油を原料としています。

石油製品を水で撹拌しながら発泡剤を加えると、発泡スチロールのもとになる小さなビーズができます。

これらのビーズを蒸気で加熱すると、体積が約50倍になり、できあがった発泡スチロールは、ほとんどが空気で、実際の石油由来の成分はたった2%ほどです。

石油製品と聞くと環境への影響を心配するかもしれませんが、使用されている石油由来の成分が少ないため、発泡スチロールは比較的環境に優しいと考えられています。

目次

電子レンジで発泡スチロールを使うとどうなるの?

発泡スチロールは寒さには強いですが、熱には弱い性質があります。電子レンジで加熱すると、形が崩れたり、穴が開いたり、ひどい場合には溶け出してしまうことがあります。

電子レンジの加熱原理は、食品内の水分を振動させて摩擦熱を生じさせることです。

しかし、発泡スチロールはほとんど水分を含んでいないため、直接加熱されることはありません。ですが、溶けた発泡スチロールが温められた食品にくっついてしまう可能性があります。

そのため、食品のトレーやお弁当箱など、発泡スチロール製の容器は電子レンジで使用しない方が良いと言われています。

発泡スチロールの熱に対する限界

発泡スチロールって何?

通称発泡スチロールと呼ばれるこの素材は、耐熱性に限りがあり、70度から90度の間でしか耐えられません。

日本の産業基準では、電子レンジで使うことができる容器は最低でも140度の耐熱性が必要とされています。これは、マイクロ波によって容器が溶けたり形が崩れたりするのを防ぐためです。

万一、発泡スチロール製の容器を電子レンジで加熱してしまった時の健康への影響が気になる場合もありますが、日本スチレン工業会によれば、発泡スチロールは化学的に安定していて無害で、「もし飲み込んでも体に吸収されることなく排出される」とされています。

さらに、アメリカの食品医薬品局(FDA)も、発泡スチロールが食品と触れ合っても安全であると認めています。

加熱による変形

先日、冷凍したひき肉を電子レンジで解凍しようとしたところ、上手くいきませんでした。

普段は発泡スチロールのトレイから別の耐熱容器に変えて加熱しているのですが、その日は疲れていて、解凍くらいなら大丈夫だろうと思い、そのまま電子レンジに入れてしまいました。

すると、トレイに穴が開いてしまったのです。皆さんも、どれだけ疲れていても、発泡スチロール製の容器に入ったものは耐熱容器に移し替えてから加熱してくださいね。

テイクアウトの温め直し方

忙しい時には、「ほっともっと」や「吉野家」のテイクアウトが手軽で便利ですよね。

でも、すぐに食べることができない時もありますよね。そのような時には、次の方法で安全に温め直しましょう。

容器の交換

発泡スチロールは電子レンジに向いていないので、次のような耐熱容器に移し替えましょう。

・耐熱性が140℃以上の陶磁器製の皿やプレート
・耐熱性が140℃以上のプラスチック製の容器
・耐熱性が140℃以上のガラス製の皿
・耐熱性が140℃以上のシリコン製の容器

使用する前に、容器が電子レンジで使えるかどうかを必ず確認してください。

ラップの使い方

容器を変えたら、耐熱性のラップを軽くかぶせます。ここで大切なのは、ラップをピンと張らずにゆるくかぶせることです。

これは、食品から出る水蒸気が膨張してラップが破れないようにするためです。食品を温める際には、このような小さな工夫が食品を美味しく、そして安全に温め直すコツとなります。

水蒸気が適切に逃げることで、食品は均等に温まり、ラップが破れる心配もありません。

このように、発泡スチロールの容器を電子レンジで使用する際の注意点や、安全な温め直し方を理解することは、日常生活でのちょっとした不便を避け、健康を守る上で非常に重要です。

忙しい日々の中でも、食品を安全に楽しむための正しい知識を持つことが大切です。

冷凍納豆の上手な戻し方

納豆は発酵食品として健康に良いとよく言われ、手頃な価格で手に入るので、私の朝食には欠かせません。でも、セールでつい多めに購入してしまい、食べきれずに困った経験があります。

そんな時に耳にしたのが「納豆を冷凍できる」という情報でした。それ以来、食べきれない分は冷凍しておくことで、気軽に長期保存が可能になりました。

ただ、解凍の際に気をつけたいのが方法です。

特に、納豆を電子レンジで解凍するのはおすすめできません。理由は、電子レンジを使うと納豆独特の香りや食感が変わり、味も落ちてしまうからです。また、キッチン全体が納豆の強いにおいで満たされ、清掃が一苦労になりがちです。

さらに大切なことは、納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」が熱によって破壊されてしまうことです。納豆菌は熱に比較的強いものの、ナットウキナーゼは熱に敏感です。

ですから、納豆の栄養や元の美味しさ、触感を損なわないためには、冷蔵庫でじっくりと自然解凍させる方法がベストです。

電子レンジで溶けてしまった発泡スチロールのお掃除法

もしも発泡スチロール製の容器を電子レンジで加熱してしまい、レンジの中に溶けた発泡スチロールが広がってしまったら、どうすればいいのでしょう。

ここでは、そんな時のための清掃方法を紹介します。

温水でやわらかくしてから拭き取る

まず、約70度の温水を厚手の布やクリーニング用のスティックにしみ込ませます(このとき火傷には気をつけてください)。

溶けた発泡スチロールをやわらかくしてから、そっと拭き取ってください。

重曹水を使って洗う

次に、1カップの水に重曹を大さじ1混ぜ合わせて重曹水を作り、これを加熱します。

冷めたら、その水を布やクリーニングスティックに染み込ませ、溶けた発泡スチロールを拭き取ります。

溶剤での洗浄は最終手段

他の方法では取り除けない場合に限り、シンナーやトルエンなどの有機溶剤を使用します。

溶剤を布やクリーニングスティックに染み込ませて、溶けた発泡スチロールを拭き取ります。

ただし、これらの溶剤は非常に危険なので、使う際には換気を十分に行い、皮膚や目の接触、吸入しないように注意が必要です。

まとめ

ここで、話題となったポイントをおさらいしましょう。

発泡スチロールは高温に弱い性質があるので、電子レンジで加熱することは避けてください。

テイクアウトで受け取った発泡スチロールの容器に入った食べ物は、温め直す際には適切な容器に移し替える必要があります。

冷凍納豆を電子レンジで直接解凍すると、風味や栄養価が損なわれる可能性があるので、推奨されていません。

電子レンジ内に溶けてしまった発泡スチロールの清掃には、温水や重曹水の使用が効果的です。

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