フローリングは、見た目の美しさと清潔さで多くの人に選ばれています。新しい家や改装時にも、フローリングを選ぶことが一般的です。和室を一室に留め、他の部屋はすべてフローリングにするという選択をする方も少なくありません。
私自身もフローリングのファンで、その使い勝手の良さと洗練された雰囲気に惹かれています。
ただ、フローリングには欠点もあります。その一つが、冬場の床の冷えです。家族が増え、特に小さな子どもがいる家庭では、この問題がさらに深刻に感じられるでしょう。
そこで、大きな予算をかけずに、簡単に実践できるフローリングの冷え対策を3つ紹介します。これらの方法を取り入れれば、大人も子どももより快適に過ごせるようになります。
フローリングの冷たさ、冬に感じるその理由とは?
冬になると、フローリングの冷たさが際立ちます。素足で歩くと、その冷たさにびっくりすることも少なくありませんが、どうしてフローリングはこんなにも冷たく感じるのでしょうか?
その主な理由は、フローリングの材質にあります。フローリングによく使用される合板は、複数の板を圧縮して形成されており、この構造がほとんど空気を含まないためです。
空気が含まれていないと、断熱効果が得られず、一度冷えると温度が下がった状態を保ちやすくなります。
このため、気温が下がると、フローリングの床だけでなく、窓などの表面も冷え、室内の温度を更に下げる原因となります。
幸いにも、この問題は床暖房を設置したり、断熱材を追加することで改善可能ですが、さらに簡単な対策もご提案できます。
おすすめ選択肢その1:手軽に和室を実現「ユニット畳」
洋室ばかりで和室が恋しくなったら、ユニット畳がおすすめです。通常の畳の部屋を作成するには多額の費用がかかりますが、ユニット畳なら簡単に設置でき、冷たい床問題も解消できます。
ユニット畳には大きく分けて二つのタイプがあります。
- 床に直接置く薄型畳
- 収納スペース付きの高床式畳
材質にもバリエーションがあり、選択できます。
- 伝統的ない草タイプ
- 耐久性のある和紙タイプ
特に、子供がいる家庭では、防水や防ダニ機能を持つ和紙タイプが適しています。
【ユニット畳のメリット】
- 簡単に和室の雰囲気を演出できる
- い草や和紙など、好みに応じた素材が選べる
- 高床式を選べば、収納スペースも確保できる
【ユニット畳のデメリット】
- 元のフローリングのスタイリッシュな印象が損なわれる可能性がある
- ダニやカビが生じるリスクがある
- 厚みのあるタイプは歩き心地が硬い場合がある
第二の選択肢:【コルクマット】でスタイリッシュに温もりをプラス
フローリングのスタイリッシュな魅力をそのままに、温かみを加えたい場合はコルクマットが理想的です。
一見、純粋なコルクで作られているように見えるコルクマットですが、実は裏面には軽量で水にも浮くEVA素材が使われています。この素材はビーチサンダルにも利用され、クッション性と防水性に優れています。
ジョイント式のコルクマットは、必要に応じてサイズを調整して敷くことができるため、非常に便利です。
【コルクマットのメリット】
- モダンなインテリアを保ちながら自然素材の温もりを感じられる
- 赤ちゃんやペットにも安心な天然素材
- 快適な肌触り
【コルクマットのデメリット】
- 使用によりコルクの破片が発生することがある
- 新品時のコルク特有の強い匂い
- 熱に弱いため、床暖房との併用は避けるべき
第三の選択肢:【ジョイントマット】で多様なデザインを楽しむ
特に子供がいる家庭では、ジョイントマットが必要不可欠です。EVAやスポンジ素材のマットを繋げて使用し、底冷え対策としてはもちろん、多様なデザインも楽しめます。
【ジョイントマットのメリット】
- 豊富なデザインと色で、インテリアに簡単に合わせられる
- 床暖房対応のオプションがあり、汚れにも強い
【ジョイントマットのデメリット】
- 選んだデザインによっては部屋が子供部屋のように見えることがある
- 薄いマットは衝撃吸収や保温性が低下
- 形が変形しやすい
また、フローリングの冷たさの一因には外からのすきま風があります。窓やドアの隙間からの冷気が家の中に入り込んでいる場合、すきま風防止テープを使うことで室内の温度を保ちやすくなります。
まとめ
我が家では、冬になるとフローリングがまるで氷のように冷たくなるため、長年の悩みを解決するために二重窓を導入しました。
これが驚くほど効果的でした(笑)。それでも冬の底冷えは完全には防げないので、フローリングには暖かみのある小さめのラグを敷くようにしています。
また、子どもたちの遊び場所にはジョイントマットが必須です。最近では、増えた荷物を収納するため、高床式ユニット畳の導入も検討中です。
過去にこれを使ったことがあり、底冷えを感じることなく大変役立った記憶があります。
ただし、小さな子どもがいる家庭では高床式ユニット畳の使用には注意が必要です。
高さがあるため、子どもが落ちてしまう危険性があるからです。最終的には、家族全員が快適で暖かい空間で冬を過ごせるようにしたいものです。