賃貸物件を引越す際には、フローリングの傷や凹み、壁紙の汚れなどが頭痛の種となることがよくあります。日々の生活の中で、気づかないうちに様々なダメージが発生しているものです。
具体的な例としては以下のようなことが挙げられます。
・オフィスチェアのキャスターによるフローリングの傷
・家具の落下による床の凹み
・ペットの爪痕によるフローリングへのダメージ
・壁紙のタバコのヤニ汚れ
これらは、退去時に特に心配になるポイントです。修理費が敷金を超える可能性があると、不安に感じることも多いですね。
この記事では、賃貸退去時にフローリングに発生したダメージについて、私の経験をもとに具体的な対処法や支払った修理費、追加費用を抑える方法を紹介します。
これから引越しを控えている方々に役立つ情報を提供するので、ぜひ参考にしてみてください。
賃貸退去時、フローリングの傷で敷金は戻るのか?
賃貸物件を退去する際、フローリングや壁紙にできた傷についての修理費や敷金の対応が気になる方も多いでしょう。ここでは、私自身の体験をもとにその実情をお伝えします。
私がこれまでに引越しを経験した中で、特に個人が経営する大家さんの場合、古いアパートでさえも小さな傷や汚れがあったとしても、追加料金なしで敷金が全額返還されることが多かったです。
通常、敷金は家賃の1ヶ月分で、小さな傷などはその範囲で相殺されます。
たとえば、5cm程度の軽い引っかき傷や壁に付けたピンの跡、些細な汚れ、家具を落としてできた小さな凹みがあっても、退去時の立会いで大家さんに指摘されないことも少なくありません。
また、50cm四方の範囲に広がるキャスターの傷があった際にも、「問題ないですよ、こちらで直しますから」と言われたことがあります。
多くの大家さんは理解があり、対応も良心的です。しかし、例外もあります。ある知人は、壁に大きな穴を開けてしまい、退去時に10万円以上の修繕費を請求されたケースもあります。
大家さんによって異なる対応に遭遇した際は、不当な請求にはしっかりと自分の意見を述べ、交渉を行うことが肝心です。
大手管理会社が運営する物件の退去時修復費用について
大手企業が運営する新しい物件(築5年以内のアパートやマンションが多いです)の場合、退去時の立会いが非常に厳しく行われます。フローリングの傷や壁紙のシミなどが細かくチェックされます。
修復にかかる費用は、傷や汚れの大きさや程度によって異なりますが、私の経験から言えば以下のようなコストが発生しました。
・小さなフローリングの傷:数千円
・大きなフローリングの傷や凹み:数千円から数万円
・壁紙の汚れ(面積や位置に応じて):数千円から数万円
・クリーニング代:数万円
・鍵交換費用:数万円
これらの費用が合計されると、通常、敷金(2ヶ月分で12万円から16万円程度)の大部分が消費されてしまうことが多いです。
また、敷金なしの特典で入居した場合でも、退去時には実質的に敷金相当の2ヶ月分の費用が請求されることがあります。これは、敷金を初めに支払うか退去時に支払うかの違いに過ぎません。
退去時の費用は、管理会社や大家さんによって異なるため、気になる傷がある場合は事前に確認することが大切です。
賃貸物件の傷や汚れ、修復費用を節約する方法
引越しは予想外の出費が多く、できれば敷金は全額戻ってほしいものです。
そこで、賃貸物件のフローリングや壁に発生した傷や汚れに対して、追加の修復費用をかけずに済む対策を紹介します。
方法1:目立たない小傷は申告せずに済ます
これは少し賢い戦略かもしれませんが、退去時の立会いで目立たない小傷や細かな凹みが見つからなければ、追加料金が発生することはありません。
心理的には少し抵抗があるかもしれませんが、これも現実的な選択肢の一つです。
方法2:小規模な損傷は自分で修理
市販の修理キットを利用して、小さなフローリングの傷や凹みを自分で修復することができます。
手軽にできる作業で、修理後は傷が目立たなくなりますから、立会いで問題になることはほとんどありません。自分で対応できるなら、修理を試みるのがおすすめです。
方法3:不自然な汚れや傷には積極的に主張
通常生活では汚れないはずの場所が変色していたり、異常なカビが生えていたりする場合、それが自分の責任でないときはしっかりと主張することが重要です。
私の体験では、クロスの自然な変色を主張し、立会いの相手にも認めてもらい、修復費用の請求を回避したことがあります。無実の場合は、自分の立場を強く主張しましょう。
まとめ
アパートやマンションからの退去時、フローリングや壁の傷が原因で追加の費用が生じることがあります。
これらの修復費用は、管理会社や大家さんによって異なる扱いがされるため、具体的な金額が気になる方は、事前に直接問い合わせることをお勧めします。
小規模な傷については自己修復が可能ですが、賃貸物件の場合、フローリングのワックスがけやその他の修復作業が禁止されていることもあります。何か手を加える前に、必ず物件のルールを確認しましょう。