春から秋にかけて、屋外でバーベキューを楽しむ季節が到来します。炭火で焼かれたジューシーな肉は、まるで楽園のような美味しさです。
しかし、楽しい食事の後には、油で汚れたコンロや網、熱々の炭の片付けが待っています。これは特にバーベキュー初心者にとっては、なかなかの挑戦となるでしょう。
そんな大変な作業を少しでも楽にするため、効率的かつ迅速にバーベキューの後片付けをする方法をお伝えします。これからバーベキューやキャンプを計画している方は、ぜひ試してみてください。
バーベキューの後始末:コンロとアクセサリーの簡単な掃除方法
バーベキューを楽しんだ後の掃除について、初心者にも分かりやすい基本的な手順をご紹介します。コンロ、鉄板、網、炭の片付けに迷っている方も多いのではないでしょうか。
まず、使用した道具は冷えるまでしばらく待つのが鉄則です。急いで帰る必要がある場合は、道具を早く冷ますために少量の水をかける方法もありますが、炭に直接水をかけることは避けてください。
そうすると水が漏れ続け、後処理が困難になるからです。
道具が完全に冷めたら、次のステップで掃除を進めましょう。
【鉄板や網の掃除】
- 使用した油や水分は、新聞紙や不要な布で丁寧に拭き取ります。
- 拭いた後は新聞紙で包み、ビニール袋に入れて持ち帰り、自宅で洗剤を使用して洗います。
【コンロの掃除】
- コンロ内に残った灰は捨て、ブラシで掃除するとより効果的です。
- 汚れを濡れた布で拭き取り、小さなコンロであればウェットティッシュも利用できます。
- 清掃後は大きめのビニール袋に入れて持ち帰り、洗剤で洗い清めた後、よく乾燥させてから保管します。
【炭と灰の処理】
- 火が完全に消えていることを確認した後、新聞紙やアルミホイルで包んでビニール袋に入れます。
- 水をかけていない場合は、そのまま段ボールに入れて次回の使用まで保管します。
- 水をかけてしまった場合は、燃えるゴミとして処分することが推奨されます。
地域によっては廃棄方法が異なるため、ご自身の住む地域の規則に従うようにしてください。
バーベキュー場やキャンプ場では、専用の洗浄場や炭の処理場を設けている場合があるため、それらの設備を利用するのも便利です。
バーベキューの片付けには冷めるまで時間が必要ですので、帰宅の1〜2時間前にはバーベキューを終えて、その間に軽食を楽しんだりしながら、火やコンロが完全に冷めるのを待つのがおすすめです。
バーベキューコンロのお手軽クリーンアップ方法
バーベキュー後のコンロ清掃を簡単にする裏技をご紹介します。この方法では、コンロ内部にアルミホイルを敷き詰めます。
市販の「厚手アルミホイル」を使用するとより効果的ですが、手持ちの家庭用アルミホイルでも代用可能です。家庭用アルミホイルは薄手なので、2〜3重に重ねて使用することをお勧めします。
アルミホイルを敷くときは、コンロの風穴をふさがないように穴を開け、空気の流れを確保してください。風穴が塞がれてしまうと、炭がしっかり燃えず、効率が悪くなるため注意が必要です。
アルミホイルの上に炭を置いて、通常どおりバーベキューを楽しんだ後は、炭や灰をアルミホイルで包みます。これにより、コンロが汚れるのを最小限に抑え、後片付けが格段に楽になります。
さらに、アルミホイルは食材の調理にも便利です。ジャガイモや玉ねぎなどの野菜をアルミホイルで包んで焼くと、美味しさが閉じ込められ、風味豊かに仕上がります。この方法もぜひお試しを!
バーベキュー用具の油汚れ、焦げ付きを手軽に落とす方法
バーベキューで使った網や鉄板は油や焦げ付きで非常に汚れやすく、通常の洗い方ではなかなか綺麗になりません。しかし、炭を使って汚れを焼き切る方法なら、手間をかけずに効率的にクリーンアップできます。
こびりついた油を完全に炭化させることで、驚くほど簡単に汚れを落とすことができます。
具体的な手順は次のとおりです。
- 網や鉄板を炭の上に置き、さらにその上から炭を乗せてしっかり焼く。
- ガスバーナーを使って、直接網や鉄板を焼き切る。
どちらの方法も有効ですが、時間に余裕がある場合は炭で焼く方法、急ぐ場合はガスバーナーを使用する方法が適しています。
油が炭化した後は、ブラシやたわしでしっかりと焦げをこすり落とし、普通の洗剤で洗うだけで十分です。
特に効果的なのは粉末状の酸素系漂白剤(過炭酸ソーダ)です。私が使用しているのは「花王のワイドハイター(粉末タイプ)」です。
家庭で洗う場合、網や鉄板、トングなどを大きめのバケツやクーラーボックスにまとめて入れ、お湯を使い酸素系漂白剤で一晩浸け置きすると、さらに汚れが落ちやすくなります。
この方法で洗った後は、しっかりと乾燥させてから保管することで、次回も清潔な状態で使用できます。
バーベキューの炭と灰の片付け、もっと手軽に!
バーベキューで発生した炭や灰の処理は手間がかかるものです。
普段は完全に冷めるまで待ってから、新聞紙やアルミホイルで包んで持ち帰る方法が一般的ですが、この方法は時間がかかりますし、水を使った場合は漏れや臭いの問題もあります。
そんなとき便利なのが「火消し壺」の利用です。火がまだ残っている炭も、火消し壺に入れて約1時間待つだけで安全に持ち運びが可能になり、自然消火を待つよりもずっと速く、さらには再利用もできるため経済的です。
過去には新聞紙で炭を包んで持ち帰った経験がありますが、火が完全に消えていないときには車内が焦げ臭くなり、焦げた新聞紙が火災の危険を感じさせることもありました。
安全面を考えてからは火消し壺を使っており、これにより火災リスクや臭い問題が解消され、非常に快適です。
代用として缶を使用することもできますが、冷めるまでの時間が長く、火傷のリスクもあるので注意が必要です。
まとめ
バーベキューの後片付けは面倒に感じることもありますが、少しの工夫で大きく改善できます。
美味しい肉を楽しんだ後は、手早く片付けを済ませて、バーベキューの楽しい時間を最後まで満喫しましょう。