妊娠がわかると、家族や友人から安産祈願のお守りをもらうことがありますし、自分で購入される方もいます。
これらのお守りは、妊娠中によく持ち歩かれ、バッグや健診時のケースに入れられることが多いです。出産を終えた後、これらのお守りをどう扱うかは重要な問題です。
返納の方法、保管する際の注意点、さらには異なる神社への返納が可能かどうかについて、この記事で説明します。
安産祈願のお守り、返納の基本と遠方の場合の対応
安産祈願のお守りは、出産が安全に行われるよう願いを込めて、身近な人から贈られることが多いです。
出産後、体調が整えば、お礼としてそのお守りを神社やお寺に返納するのが通例ですが、必ずしもそうしなければならないわけではありません。
特に遠方で返納が難しい場合は、無理をする必要はありません。
遠方の神社やお寺からのお守りはどう返納する?
もらったお守りが遠方の神社やお寺のものである場合、直接返納に行けないこともあります。そんな時は、近くの神社やお寺で代わりに返納を受け付けてもらうことができる場合があります。
返納はお宮参りなどの機会に行うと、スムーズに手続きが進みます。
注意すべきは、お寺のお守りはお寺へ、神社のお守りは神社へ返納することです。仏教と神道は異なる信仰体系に基づいているので、この区別は重要です。
返納が難しい場合の安産お守りの取り扱いについて
様々な理由で、安産のお守りを返納することが難しい場合があります。例えば、忙しい生活や近くに適切な神社やお寺がない状況などです。
一方で、お守りを記念品として大切に保管したいと考える方も少なくありません。
お守りの保管に特別なルールは存在しませんが、次のような方法で保管するのが一般的です。
・母子手帳ケース
・へその緒のケース
・腹帯
・お守り専用ケース
これらは出産や子育てに関連するアイテムと共に、お守りを保管することで、特別な記念として扱えます。お守りを汚したくない、または持ち歩きたくない場合には、家に飾るという選択も適切です。
安産お守りの返納方法
安産祈願のお守りを返納する方法はいくつかあります。
どんど焼き:お正月に行われるどんど焼きでは、書初めや正月飾りとともに、古いお札やお守りを焚き上げる地域があります。このようなイベントを利用してお守りを焚き上げるのも一つの方法です。
お宮参り:お宮参りの際にお守りを返納するのが一般的です。この時に出産報告を兼ねて返納すると、手間が省けます。
返納のタイミング:お守りを返す具体的なタイミングは特に決まっておらず、出産時期に応じて自由に選べます。特に重視する日があれば、その日に返納しても問題ありません。
郵送での返納:遠方に住んでいる場合、郵送での返納を受け付けている寺社もあります。この方法を利用する際は、事前に寺社に確認を取ることが重要です。
出産終了後のお守り、次の人への譲渡はどうなの?
出産が無事に終わった後、使用したお守りをこれから出産する友人に渡す考えを持つ方もいるかもしれません。
自身に効果があったお守りを他人と共有したいという気持ちも理解できますが、一般にお守りは個人を守る目的で作られています。
そのため、「安産」の願いが叶ったら、感謝を込めてお礼参りをし、お守りを返納するのが望ましい行いとされています。
お守りを他人に渡すことは推奨されていませんが、贈りたいと思うなら新しいお守りを購入して贈るのが良いでしょう。
お守りを受け取った後の礼状について
親族や友人、職場の同僚からお守りを受け取った場合、どのように感謝を表すか迷うこともあります。一般的に安産のお守りは1000円前後であり、高額ではないため、大々的なお礼は必要ありません。
受け取った際に感謝の意を示し、出産が無事に終わった後に「お守りのおかげで無事に出産できました」と報告するだけで、贈り主は喜ばれるはずです。
まとめ
妊娠中にもらった安産守りについて、出産後の対処方法について迷うこともあります。一般的には、無事に出産が終わったことを知らせ、感謝の意を示すために、お守りを元の神社やお寺に返納することが推奨されています。
遠方の場合や返納が難しい状況では、郵送で返す、近場の神社やお寺に持っていく、お正月にどんど焼きでお焚き上げをしてもらうなどの方法が考えられます。さらに、お礼参りをすれば、神様に報告が済んだと考え、お守りを記念として手元に留めることもできます。
お守りを受けた後は、他の出産予定の人に譲るのは避け、願いが叶ったら返納とお礼参りをするべきです。
また、お守りをくれた人々に対して、安産の報告と感謝の気持ちを伝えることも忘れないようにしましょう。