デジタル送金の普及により、現金書留を使う機会は減っていますが、使う時にはどうしても不安を感じる方が少なくありません。
どのような封筒を使えば良いのか、どこで買えるのか、そしてどのように送れば安全かなど、多くの疑問が寄せられています。
郵送ミスが原因で法的なトラブルに発展することもあるため、正確な手順を守ることが非常に重要です。
この記事では、現金書留の封筒の選び方から購入方法、書留の正しい書き方まで、安全かつ正確に使うための方法をわかりやすく説明していきます。ぜひこの情報を参考にしてください。
現金書留封筒の購入方法と注意点
現金書留封筒は、通常の郵便局の窓口や24時間利用可能なゆうゆう窓口で入手可能です。
大半の郵便局が朝9時から夕方5時まで営業していますが、具体的な時間は日本郵便の公式ウェブサイトで確認できます。
全ての郵便局にゆうゆう窓口があるわけではなく、営業時間も場所によって異なるため、事前にオンラインで情報を確認することが推奨されます。
窓口で「定形郵便用の現金書留封筒」または「定形外郵便用の現金書留封筒」を求めると、必要な封筒を購入することができます。
コンビニでも現金書留封筒が購入できれば便利ですが、一般のコンビニでは取り扱っていません。
ただし、ローソンと日本郵政公社が提携して運営するポスタルローソンのような特定の店舗では取り扱っています。
平日昼間に郵便局へ行くのが難しい場合や、近くにゆうゆう窓口がない場合は、オンラインショップで現金書留セットの購入が可能です。
通販はいつでも利用できますが、料金が少々高めに設定されていることがあるため、可能であれば郵便局での購入をお勧めします。
現金書留封筒のサイズと費用の詳細
現金書留封筒は、二つの異なるサイズで提供されており、どちらも価格は一枚21円です。
・定形サイズ:約119mm×197mm
・定形外サイズ:約142mm×215mm
通常の祝儀袋や弔事用封筒には、定形サイズの封筒が適しています。
一般的な水引の厚みであれば、このサイズで問題ありません。しかし、ボリュームのある水引を使用する場合には、より大きな定形外サイズを選ぶと良いでしょう。
封筒選びに不安がある場合は、郵便局の窓口で相談してみると安心です。
現金書留を送る際の基本料金は480円が加わります。
送金額が1万円を超えると、5千円ごとに11円が追加されます。また、硬貨を含めると重量が増すため、料金が上がる可能性があるので、なるべく少なくすることをお勧めします。
※掲載されている料金情報は2024年4月時点のものです。
現金書留の作成と送付の正しい方法
現金書留を送る際の正しい手順は以下の通りです。
どんな封筒で現金書留を送れるのか?
現金書留には郵便局で販売されている専用封筒の使用が推奨されていますが、手持ちの一般的な封筒を使用することも可能です。
ただし、一般の茶色や白色の封筒を使用する場合は、封じ部分に必ず2か所で割印または署名を施し、「現金書留」と明記するか、専用スタンプを押してください。
不安な点があれば、郵便局で確認することが良いでしょう。
コンビニや通常の郵便ポストを利用して現金を送るのは法律違反です。必ず郵便局の窓口で書留手続きをし、料金を支払ってから送付してください。
書留未使用時の影響とリスク
書留サービスでは、追加料金を支払うことで郵便物に追跡番号が付与され、配送状況が確認できます。
このサービスを利用しない場合、いくつかの影響が考えられます。
配達の便利さ
書留を使用しない場合、受取人の署名や捺印が不要になるため、郵便物を簡単にポストに投函できます。
これにより、受取人が不在でも郵便物が直接ポストに届けられるため、配達プロセスがスムーズに行われます。
損害賠償の不適用
書留郵便の場合、郵便物が紛失または損害を受けた際には損害賠償が適用されます。一方、普通郵便やゆうパック、レターパック、ゆうパケットなどの非書留サービスでは、損害賠償が提供されないため、重要な書類や貴重品を送る際には不向きです。
法的な問題
普通郵便で現金や貴金属、宝石などの貴重品を送ると、郵便法違反となり、罰金を課せられる可能性があります。
このようなリスクを避けるためにも、貴重な郵便物は書留で送ることが強く推奨されます。
書留はコストがかかるものの、その安全性と法的保護を考えると、価値ある内容を送る際にはその利用が有効です。
現金書留封筒のデザイン変更について
2021年5月19日、日本郵便は現金書留封筒の仕様更新を発表しました。この新仕様は、旧仕様の在庫が尽きた2022年から段階的に導入されています。
変更内容は以下の通りです。
また、封筒の紙質も見直され、以前よりも濃い茶色の紙が使用されており、一重封筒でありながらも強度は確保されています。
新しいデザインの封筒は薄くなったものの、封かん作業が容易になったことで多くのユーザーからの好評を得ています。
配送の安全性に対する初期の懸念にも関わらず、新封筒は信頼性を保ちつつしっかりと目的地に届けられることが確認されています。
詳しい情報は日本郵便の公式ウェブサイトで確認することができます。
まとめ
本記事では、現金書留封筒の適切な選び方と購入方法についてご紹介しました。
家庭にある普通の封筒も使用できますが、その場合は必ず封筒に「現金書留」と赤字で記入し、割印(署名)を施す必要があります。
書留を利用しないと、配達自体は迅速に行われますが、郵便物の紛失時には賠償を受けることができません。
さらに、現金を送る際は法的に書留が必須であるため、適切な手続きを怠らないよう注意が必要です。
現金書留封筒は、郵便局の窓口や24時間対応のゆうゆう窓口での購入が確実です。
最新の封筒は使い勝手が向上していますが、操作に不安がある場合は郵便局の職員に直接確認することをお勧めします。